入院する その4

こんな時間に腹が減った。

夕方に晩飯を済ます食生活は、最後まで僕には合わなかったようだ。

そもそも、こんな空腹を感じるまで起きててはいけないんだけど。

 

 

退院して何を一番最初に食べようか考えた。

候補は、焼肉、つけ麺、マクドナルド、ビックマック炊き込みご飯、HARIBO。

どれもこれも魅力的だが、明日は池袋へ出かける予定のため「つけ麺」か、或いは手軽に買える「HARIBO」が有力候補となっている。次いで「焼肉」、「マクドナルド」、「ビックマック炊き込みご飯」の順番だ。

 

 

今更ですが、今回のブログ、眠くて脳みそがとろけそうなので生産性のない内容になります。ご了承ください。

 

 

入院中は基本的にお茶しか飲めない。

今回は「ミネラル麦茶」、「伊右衛門」、「おーいお茶」のローテだった。ここに「烏龍茶」が加われば、特に文句は無かったのだが・・・残念だ。

 そして、被験者にはどのくらい飲んだかを「水分チェック表」へ書かされる。

1週間のトータルの量を計算した所、およそ9リットル。

湯船一杯分が大体200リットルなので、約22週間で湯船と同量の水分をとる事になる。なんて量だ。

人間の7割は水分である事を無駄に実感した。

 

 

そして入院して分かったのだが、僕は脈拍が少ないらしい。いわゆる「スポーツ心臓」という奴で、スポーツを嗜む人達に多いらしい。

成人男性の平均は65~75/minであるのに比べ、僕は平常時で50台/min で、寝ているときは50/minを下回る事もあるそうだ。マラソン選手の高橋尚子ことQちゃんは、脈拍30~40らしく、陸上をやってると心臓が強くなるのかもしれない。

担当の看護師が変わる度に「スポーツやってた?」と聞かれるので、律儀に「中学は陸上、高校はハンドボールやってました」と答えていたが、もう本当、この質問は何回も何回も何回もされるので嫌気がさし、

「相撲やってました」

と大嘘をついた。

看護師は「意外だね~!」と驚いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

規則正しい生活を送っているはずなのに、性格が荒んでしまった気がする。

朝目覚めたら、清らかな心が戻っていますように、グッナイ。

 

旅立ちの時

今日、同居人だったHASEGAWAがフィリピンへと旅立った。

留学行くからマカロニ行くぜー!と聞いてから早半年。

去年の8月の話と聞いて驚いた。早いなぁ。

 

 

家での彼は、寝ているかパワプロをしてるかという廃人のような男だったが、

失恋した時は涙を流する純情な部分があったり、何より盛り上げ上手でムードメーカー的な存在だった。

彼が浜松に帰ってから一週間、同居人Mは寝言で「寂しい、寂しい」と言っていたほどだ。

 

 

一年生か、二年生の時だったか、何故立教に入学したのかという話をしたのを思い出した。

彼はもともと理系の人間で、検査技師を目指していた。

しかし、志望校には行けず、仕方なく立教の現学部学科に入ったらしい。

その時彼は大いに悩んでいた気がする。

今の学部で何をすればいいのか、何をやりたいのか、まるで分からないといった感じだった。

 

しかし今、彼は一人でフィリピンに、数か月後にはカナダに行く。 

 

身近にこうやって前進している人がいると、自分はどうなのかと考えさせられる。

自分は数年前に比べ、 成長したのか、行動できているのか。

 いい機会を与えてもらっていると思う。 ありがとう、HASEGAWAもとい凛。

 

体に気を付けて。

新星・長谷川を期待しています。

 

入院する その3

入院してから五日が経った今日、また一つ、嫌なことが増えた。

「食事」だ。

量や味付けには何の文句もないが、時間通りに配膳されるのが嫌だ。

自分のタイミングで食べられない事にいい加減うんざりしてきたのだ。

この感覚は、眠くもないのに強制的にベッドに寝かされたり、したくもないO721をさせられたりする感覚と同じではないだろうか。いや、勿論そんな経験はないけど・・・。

 

今の僕にとって一日の食事を4~5回に分けて食べるアスリートはフードファイターで、

仕事でドカドカ食いまくっているギャル曽根やジャイアント白田は、もはや都市伝説の部類に入る。

 

しかし一方で、日常的に朝昼晩と規則正しく食べていれば、きっとこんな風には思わずに病院食のスタイルになじむのだろう。結局は自身の食習慣の乱れが原因なのだ。 

 

が、やはり食べたい時に食べたい物を食べるというのが一番の幸せ。

矯正された食生活も、後三日で終わる見込みだ。

 

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~余談~

過ぎ去りし2月14日の昼食。

今年のバレンタインデー、僕が唯一貰ったチョコレートだった。

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もう食べたいとは思わない味でした。

入院する その2

時間になったらご飯を配膳してくれて、食べ終わった食器も片づけてくれて、部屋の掃除もしてくれる。

このような優遇を受けていて、こんな事を言ってはアレだが、氏名やID、生年月日等がプリントされている腕輪を見る度に「品質管理をされている家畜のようだ」と思ってしまう。実際、真人間は僕のような楽に金を稼ごうとしている人間をブタと呼ぶかもしれない。

 

ああ、ブタでいいから早く出荷されたい。(訳:早く退院したい)

 

 

話は変わって、日中facebookを見ていると卒業旅行も相まってか、やたらと海外の写真がタイムラインを埋めている。その写真を見る度「おお、いいねー」と思うし、たまーに水着の写真があるとoh, yeahと思うし、とにかく海外に行った事のない僕にとってはどの写真も輝いて見える。

特に病室に籠りっきりになっていると、外への憧れが増していく。2日目でこれなら一週間後にはどうなってしまうのだろう。外気を吸った瞬間、涙を流すかもしれない。

 

しかし、ついに僕も海外行きが決まった。

(決まったというか、自分で勝手に決めたんだけど)

場所はマレーシア、タイ、カンボジア。東南アジアだ。

マレーシアと聞くと「水曜どうでしょう」のジャングル探検しか思い浮かばなくて、田舎と呼べるまで文明が発達しているのか不安だったが、KL(クアラルンプール)は意外と都会みたいだ。

マレーシアの目的はKL(クアラルンプール)の学校に留学している友人に会う事及び、フィリピン留学に行った同居人との合流なので、これと言って観光面では期待はしていない。

 

・・・というか、なんでクアラルンプールがKLなんだよ!って思いませんか。

僕は思いました。略すならKPじゃないのか、と。

 しかしこれ、「クアラルン・プール」ではなくて「クアラ・ルンプール」なんですね。外国の地名わかんね…。ちなみにマレーシア語で「泥が合流する場所」らしい。なんだろう、土石流とかあったのかな。川かな。まぁいいや。

3月の終わりくらいに出発するので、それまでに色々と勉強して行こう。

 

初海外に胸を躍らせるのはいいが、如何せんパスポートも持っていないので、まずは戸籍抄本を実家から取り寄せる事から始めようと思う。

 

 

入院する その1

急遽、1週間入院することになった。

大病を患ったわけでもなく、怪我をしたわけでもない。では、いったい何か。

薬の臨床試験である。俗にいう、治験というやつだ。

 

治験と聞くと、極端に不安がる人がいるけれど、一度経験してしまうとそんな心配はまるで無くなってしまう。寧ろ貧乏学生にとって、自分の時間を確保でき、なおかつお金も手に入るという一石二鳥のアルバイトである。学生である間はお世話になろうと思う。

 

ところで、文頭に「急遽」と書いたのは理由がある。

本来なら僕は今日明日の1泊2日の待機入院であり、明日には帰宅予定だったのだ。しかし、本入院の被験者の方が不適当であったため僕が代わりに本入院しなければならなくなったというわけだ。模範的な自分の健康体をちょっと恨めしく思った。

 

ああ、19日まで結構予定あったのにな・・・

バイトもシフト入れちゃったし、映画制作も進められないし・・・

いっそ院内歩き回ってウィルス収集するか

 

と、嘆いていたのも最初だけで(迷惑おかけした方々には申し訳ない)

今回の治験の環境が物凄く良く1週間の入院がこれっぽっちも苦ではなくなった。

 

個別部屋(一番高いとこらしい)だし、部屋にトイレと風呂(シャワー)付いてるし、ネットもできる。申し分ない環境だ。

 

そもそもこの入院は想定内の出来事であるので、駄々をこねる資格は僕にはない 。

1週間をどう過ごすかを考えるほかないのだ。

 

 

「よし、時間は腐るほどあるが、自分は腐らないようにしよう。ちゃんと生きよう」

 

 

そう意気込んでブログを書いてみたものの、

 

既に消灯から3時間が経ってしまっている事実をどう受け止めたらいいのだろうか・・・。

帰路

先日あった会話。

M「本当、信大には話したいと思う人が少ない」

「そうなの?」

M「うん。本当THE 普通って感じ」

「そうなんだ。まぁ面白い人間は東京来ちゃうよね」

M「うん」

 

「面白くない人ってどういう人だと思う?

M「え、うーん。難しい事聞くね」

「はは」

M「あれかな。知識をひけらかす人」

「あー、それは確かに」

M「うん」

「俺もそれ納得で、知ってる事話す人はつまんないよね。自分の考えた事話す人がやっぱ面白いよ」

M「そうだね」

 「うん」

 

M「パターン化しようぜ!」

「え?」

M「面白くない人間のパターン」

「いいね!」

M「ん〜なんだろ」

「さっき言った、知ってる事アピールするタイプと」

M「ん〜」

「後、あれ。飲み会で静かにしてて雰囲気あるなぁと思ってたらペラペラな人」

M「ペラペラ」

「ペラペラ」

M「・・・」

「・・・あ、」

M「なに?」

「ちょっと気付いちゃった」

M「なに?」

「面白い人って、誰が面白いとかっていう話しないよね」

M「確かに・・・・」

「・・・。」

M「・・・。」

 

 

「寒いね」

M「うん」

 

こんな感じで議論をかわしながら池袋から徒歩で帰るのが楽しい。

情熱のリンゴ

実家から届いたリンゴがボケてしまい、美味しくなくなった。

ボケたというもは長野の方言で、説明するとなると難しい。敢えて説明するなら、果肉が水々しさを失ってボソボソした食感になってしまった事だろうか。シャキシャキしてない状態の事だ。

 

しかし、捨ててしまうのも勿体ない。

 

という事で、僕とMは商店街にある某スーパーでパイシートを買い、アップルパイを作ることにした。

ここで一つの問題に直面した。

マカロニ には、オーブンが、ない。

 

しかし、思った。

「オーブンが無ければ、トースターで作ればいいじゃないの」

 

以降は、読者の方が情熱でアップルパイを作るレシピになります。参考にして下さい。

 

「トースターで作る!情熱アップルパイの作り方」

 

〈用意するもの〉

・りんご

・砂糖

・水

・ブランデー(今回、家にあったウィスキー(銘柄不明)を使用)

・パイシート

 ・情熱(必須)

 

量は各自で考えて下さい。僕らはパッションがあるので目分量でした。

 

 

STEP1 リンゴの皮を剥き、切る

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リンゴの皮を剥き、切りましょう。切り方は情熱がこもっていればどのような切り方でも大丈夫です。

 

STEP 2 切ったリンゴを鍋に入れ、材料を入れる

 

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切ったリンゴを鍋に入れます。その後、水・砂糖、ブランデーなどを入れていきます。

砂糖やブランデーを入れ過ぎた場合、情熱でカバーしましょう。

 

STEP3 20分程度待つ

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20分程度待ちます。

 

STEP4 とにかく包む

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リンゴを優しく、包みましょう。

CHECK 大事なあの子を抱くように包みましょう

 

STEP5 焼く

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アルミホイルを使えば焼けます!むしろアルミホイルが情熱で溶けました。

ALERT 熱いので火傷に注意しましょう

 

STEP6 完成!

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お皿へ盛りつければ完成です!

この寒い季節、作り立てのアップルパイはいかがでしょうか。

 

(photo by 著者)

 

参考動画

http://www.youtube.com/watch?v=upqiyAMx7sU

 

百薬の長とキチガイ水

今年も例年通り、クリスマス様様で世の中は賑わっており、案の定バイト帰りのサザンテラスはカップルで溢れていた。

美女×美男カップルは以外は、帰って鍋でもつついてればいい、そう思った。

 

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話は変わり、この時期はクリスマス、忘年会、大晦日といったイベントがあり、何処もかしこも繁忙期である。

閑古鳥はピーピー鳴かないが、多くのバイトがヒーヒー泣いているのだろう。

 

そして今月20日、忘年会シーズン頭に僕らマカロニも某居酒屋で忘年会を開いた。

マカロニ誕生以来初となる9人が集まるビックイベントだ。

「20時だよ!全員集合!」という謳い文句のはずだったが、21時を過ぎるあたりでようやく過半数が集まるというスロースタートであった。

しかし、スローなのも最初だけ。21時以降は爆発的な盛り上がりを見せた。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎ、22時を過ぎた時の事だった。

住人の一人が何気なくトイレに立ち、僕らはその後に控えていた同居人Aのサプライズについて話をしていた。

「家に帰ったら、まずケーキを冷蔵庫から出して、それから…」

 

どこからともなく「キャッ」という声が聞こえた気がした。そして向かいの住人も驚いている。

なんとなく、嫌な予感がした。

そして振り向き、嫌な予感が的中してしまったのを目の当たりにする。

 

先程トイレに立った同居人Mが倒れていた。

さっきまで赤く、桜餅のような色をしていた頬は大福のように白い。

思わず駆け寄り、声をかけた。

「大丈夫か!?」

そう声をかけるが、Mは反応しない。どこか遠くを見ているようだった。

彼は何を見ていたのか。先日行ったらしい一泊12000円のラブホテルが見えていたのかもしれない。

 

流石にこの事態には焦った。尻餅をつく、ならまだしも、完璧な仰臥位(あおむけ)だったのだ。

お店の女将さんも駆け寄り、店内にいた他のお客さんも心配していた。

 

声をかけているとMも意識がはっきりしてきたようだったので、僕は肩に彼をかついで

外へ出ようとした。

しかし、僕が思っている以上に彼は重くて持ち上がらなかった。

「この、デブ」

不謹慎だが、そう思った。

 

しかし、その後住人数名でなんとか彼を外に担ぎ出す事になんとか成功した。

僕が足を持ち、同居人Kが彼の上半身を支えた。

「出荷されるブタのようだ」

運ばれている彼を見て、そう思った。

 

外へ出るとMの意識はしっかりしていた。どうやら運んでいる最中にMはひっそりとゲロったらしい。

僕は大丈夫だったのだが、上半身担当のKは見事に被ゲロしていた。

「下半身担当で良かった」、心からそう思った。 

 

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今だから面白おかしく話せますが、この事件が起きた時は本当に焦りました。

この後Mは奇跡の復活を遂げて忘年会を楽しむんですけどね。本当に無事で良かったです。

 

今年も残すとこ数日、年末はついついお酒を飲み過ぎてしまいますが容量用法を守って楽しく飲みましょう。

 

 

大山のマカロニ

今月15日をもって、通称「大山のマカロニ」は誕生して1周年を迎えた。

4人で始めたこの家の住人も今となっては9人に増え、二桁の大台に乗るか乗らまいかといった所である。

  

去年の今頃はそんなにルームシェアやらシェアハウスをしている大学生って多くないイメージだったんだけど、今は凄く多いらしいですね。

なんと男女でシェアしてるとこもあるそうで。(お前らラスト・フレンズかよ!クソが!)

 

振り返ってみると僕らがここを作った時、家賃・光熱費が折半出来る、話相手や相談相手が家にいる、等のメリットに惹かれたのもあるが、

「沢山の人が来て、色んな人と出会えて繋がれる場所」やら「みんなで何か出来るんじゃないか」みたいな、やるのだったら目的や意味を持とうぜ!と凄く意欲的だったと思う。懐かしい。

今は意味を持たせてみんなで何かやろうぜ!ではなくて、一人一人がやりたい事を頑張っているような印象です。各々が何処かで刺激受けたりしているんだろう。みんなで何かやれないのはちょっと寂しいけど。

 

そんなこんなで1年を迎えたわけだが、ここから1年はみんな激動の年だと思う。マカロニを離れ海外へ行く人もいるし、内定が決まる人もいる、山へ帰る人もいれば、映画を撮る人もいる、それぞれだ。みんなにとって大きな節目であり、必然的にバラバラになってしまう。

そう考えると何だか寂しいけれど(きっとメゾン一刻の響子さんもこういう気持ちになったんだろうな)、自分もやりたい事があるし、なにより住人を応援したいと思う。

 

ああでも、1年後にも今と変わらず、皆で一緒に鏑屋に行きたいな。

 

まとまりのない記事になってしまいましたが、最後に1年間マカロニを支えてくれた方々に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

終わり