入院する その1
急遽、1週間入院することになった。
大病を患ったわけでもなく、怪我をしたわけでもない。では、いったい何か。
薬の臨床試験である。俗にいう、治験というやつだ。
治験と聞くと、極端に不安がる人がいるけれど、一度経験してしまうとそんな心配はまるで無くなってしまう。寧ろ貧乏学生にとって、自分の時間を確保でき、なおかつお金も手に入るという一石二鳥のアルバイトである。学生である間はお世話になろうと思う。
ところで、文頭に「急遽」と書いたのは理由がある。
本来なら僕は今日明日の1泊2日の待機入院であり、明日には帰宅予定だったのだ。しかし、本入院の被験者の方が不適当であったため僕が代わりに本入院しなければならなくなったというわけだ。模範的な自分の健康体をちょっと恨めしく思った。
ああ、19日まで結構予定あったのにな・・・
バイトもシフト入れちゃったし、映画制作も進められないし・・・
いっそ院内歩き回ってウィルス収集するか
と、嘆いていたのも最初だけで(迷惑おかけした方々には申し訳ない)
今回の治験の環境が物凄く良く1週間の入院がこれっぽっちも苦ではなくなった。
個別部屋(一番高いとこらしい)だし、部屋にトイレと風呂(シャワー)付いてるし、ネットもできる。申し分ない環境だ。
そもそもこの入院は想定内の出来事であるので、駄々をこねる資格は僕にはない 。
1週間をどう過ごすかを考えるほかないのだ。
「よし、時間は腐るほどあるが、自分は腐らないようにしよう。ちゃんと生きよう」
そう意気込んでブログを書いてみたものの、
既に消灯から3時間が経ってしまっている事実をどう受け止めたらいいのだろうか・・・。