記憶をたどって山手線の思い出を書く その6

前回のあらすじ
折り返し地点である浜松町駅に到着し、山手線一周もついに後半戦に突入!
どっと押し寄せてきた疲労に歩くペースもかなり落ちつつあったが、身体に鞭打ち、田町駅に向かうのでした。



前回の記事でも書きましたが、東京駅以降、歩いても歩いてもビル街が続きました。
田町駅に向かう道中も、そこかしこにビルが屹立していて、品川~大崎あたりまでこのオフィス街は続いていた印象です。
山手線の15°~35°は押しなべてオフィス街なんでしょうね。


「東京の夜景は残業で出来ている。」なんて言葉通り、日本経済を背負ったリーマンの方々が仕事に精を出している中、筆者たちはついに田町駅に到着しました。日も暮れ始め、ビルの明かりが色んな意味で眩しく感じます。そして確か、このへんで一休憩を入れた気が。ロッテリアだか、マックだか、もしくはコンビニ。あれ?休憩したよね?

当時も思ったのですが、田町駅って影薄いですよねぇ。もう町田(神奈川県)の方が有名なんじゃ・・・ってくらい。まぁ住んでいる場所や通っている学校によって印象は大きく左右されると思うのですが、それにしても存在感がない気がします。ちなみに、個人的に思う影薄い四天王は「田町駅、田端駅、御徒町駅駒込駅」ですかね。


書いていて気になったので「山手線 ランキング」調べてみると、なかなか面白い記事がヒットしました。

なくなってもいいと思う山手線の駅はどこ? 3000人アンケートで決定

見事に四天王がランクインしています。

にしても、結構えげつない記事ですね。筆者が山手線だったらガクブルでうっかり軽油を漏らしてしまいそうです。


休憩を入れ、さっきよりいくらか体が軽くなった所で今度は品川駅に向かいました。

しかし、歩けども歩けども、なかなか品川駅は見えてきませんでした。時間にして40分?50分くらいは歩いた気がします。

それもそのはず、田町駅~品川駅は山手線内で最長区間。距離にして約2.3kmあるそうです。2.3kmなんて余裕綽々じゃん?って今なら思うんですけど、約20km歩いてきてからの2.3kmは割とキツイです。2000字程度のレポート達を終わらせたら、5000字のレポート残ってた、みたいな。そこでそれ来るか、、みたいな。ちょっと違うか。

ちなみに山手線最短区間は日暮里駅~西日暮里駅間。距離にしておよそ500メートルらしいです。全力で走ったら1分ちょいくらい。確かに近い。

まぁ、一周していると一駅一駅が小さいゴールのような気がして、それが結構支えになるんですよね。なんせ29駅回るわけですから。これまんま「幸せの法則」です。大きな目標も小さい目標に分ければ達成できる、的な。


そんなこんなで品川駅です。
ここから大崎にかけて、徐々にビルが減り、ちょっとずつマンションなどが増えてきたかなという印象でした。高層マンションが多く、「1ヶ月バイトを超頑張っても家賃でほとんど消えるんだろうなぁ」と虚しい気持ちになっていたら、大崎駅に到着していました。

そして次に向かうのは五反田駅です。
(どうでもいいですが、歩くペースとは裏腹に書くペースはだんだんと上がってきている)

この区間で、一つ記憶に残っているモノがあります。

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コレです。

同居人は「ブゥ」と名付けていましたが、一体これはなんなんでしょうか・・・。

「わくわくしちまうんだよ!!
分からなければ分からねーほど うずくんだ!!
オレの中のおさえきれねー好奇心がな!!」

と、某高校生探偵ばりの好奇心がうずいたので、早速google先生に聞いてみました。
「大崎 ブゥ」では案の定ヒットせず、「大崎 頭の長いアレ」という頭の悪そうなセンテンスを突っ込んだところ、「五反田~大崎を歩いてみました~」というなんともゆるふわなブログがヒット。
しかし、内容を覗いてみると確かに「頭の長いアレ」の写真は記載されているものの、
「あれは一体なんでしょうね~(笑)」と頭までゆるふわそうな内容しか書いておりません。

仕切り直しです。
そういや、ゆるふわ()ブログに「小人」というフレーズが出ていたなと思い出し、「大崎 小人」で再検索すると、なんとヒット。
ああ、確かに頭は魔人だけど、頭より下は小人ですね。

検索結果がyahoo!知恵袋のせいか一抹の不安を感じつつ見てみると、ベストアンサーに凄いそれっぽいことが書いてありました。

ドイツの芸術家インゲス・イデーの作品「グローイング・ガーデナー」です。
大崎駅再開発事業で建設された高層ビル「アートヴィレッジ大崎」の敷地内に設置された国内外の作家によるアート作品のうちの1つです。
作品は全部で7作品です。
大崎が古くから日本の技術産業を支えるものづくりの町であったことから、
息吹を残そうといことで設置されたものです。
「アートヴィレッジ大崎」という名称の由来となっています。

おお、凄くそれっぽい。

とはいいつつ、yahoo!ゴミ袋と揶揄される昨今、情報を鵜呑みにしてはいけません。文章の最下部に情報のソースらしいURLが記載されていたので、迷わずクリックしました。

Growing gardener:アートヴィレッジ大崎セントラルタワー

下記、URL先の引用です。

街区を囲む緑豊かな「丘の庭」に設置したこの作品は、森の守り神を意味する庭師(ガーデナー)をモチーフとしています。その長くて赤い帽子は空に向かって伸びる花のようで、また本来小さいはずの森の妖精が大きな体を持っているという対比もユーモラスです。それは神秘的なものと不思議なもの、明確な形態と抽象的な意味など様々な対比する要素を融合させた表現であり、いくつもの相反する事象が共生している現代の様相を表しているようです。この作品は、この新しい街と庭を守りつつ、街全体にアクセントを与える作品となっています。


おおお・・・!コレだ・・・!!!


「ブゥ」と呼んでいたアレは、ドイツの芸術家インゲス・イデーの作品「グローイング・ガーデナー」で間違いないみたいですね。ありがとうyahoo!知恵袋作品説明がモヤッとしたものの、ある程度スッキリしました。



さぁ、謎が1つ解決した所で山手線一周はついにラストスパートに突入!
残る駅は11個!疲れと不安のせめぎ合い!
はたして筆者たちはゴールすることができるのか!?いや、ゴールするんだじっちゃんの名にかけて!


(色々混ざってるけど)
その7に続く